年頭のご挨拶

 NTT東日本 福島支店
  支店長  畠山 良平
  新年あけましておめでとうございます。

 福島地区電友会の皆さまには、日頃からNTT福島グループの事業運営に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 昨年は、3月に福島県沖を震源とした最大震度6強の地震、8月には会津地方で発生した記録的な豪雨と大きな自然災害に見舞われた年でした。幸いにもこれらの災害により大きなサービス中断は発生しませんでしたが、各戸での故障は通常より多く発生いたしました。現在、災害発生時の復旧作業の迅速化、連携強化を目的とした各自治体との「災害時における連携協定」の締結を進めており、昨年も県内9自治体と新たに協定を締結いたしました。「災害は忘れた頃にやって来る」のではなく、「いつでも災害は起こりうる」という心持ちで平時より各自治体と連携しながら、これからも安心安全な社会に向けての準備を進めていきます。

 NTT東日本福島グループでは、これまで培った通信分野における技術・ノウハウを活かしながら、地域の未来を支えるソーシャルイノベーション企業を目指して、自治体や地域のお客様と連携しながらデジタル化による地域活性化や地域における価値創造に取り組んでおります。現在、福島市内を中心にスーパーを展開している「いちい」様と共同でベニザケの陸上養殖の実証実験を進めております。
 NTT東日本がⅠoTセンサにより養殖に適切な水温管理や温度条件など細かく管理し、遠隔で岡山理科大学から指導を受けながらベニザケの生育を管理しております。今年の初めには初めての出荷となる見込みです。さらにセンサで電圧をかけた冷蔵庫内の状態を管理する技術により、収穫したベニザケの鮮度を長期に保ちながら輸送可能にすることも検討しております。また、農業分野においても富岡町や郡山市の圃場にて、設備点検等で操縦ノウハウのあるドローンを活用した農薬散布などもはじめております。農業従事者の高齢化や就労者不足の課題を解決し、持続可能なスマートな農業の実現により地域の活性化につながる取組みを進めております。

 昨年4月には福島大町ビルの旧窓口跡を利活用し、コワークスペースとセミナールームを併設した「コネクト大町」を開設しました。これまで社内外、県内外問わずのべ1,000人を超える方々にご利用して頂いております。福島中心市街地ビジネス拠点のサブオフィスとしてご活用頂いており、福島市と締結した「新たな復興創生ステージの形成に向けたまちづくりに関する協定」と連動した取り組みとなっております。地元企業さらにはグループ会社をはじめとした首都圏の企業との接点となる場になることを期待し開設いたしました。ぜひ電友会のみなさまにも、様々な機会で御利用いただければ幸いです。

 世の中のデジタル化は加速化し、自治体をはじめ地域の企業からも我々NTT東日本グループへのデジタル化、DX(デジタル・トランスフォーメーション)に向けた支援に対する期待も大きくなってきております。私たちが日常業務で取り組んでいるICT化による業務効率化の応用や、デジタル化による課題解決事例を数多くお客様へ提供することにより、お客様のデジタル化やDXの後押しができます。昨年、須賀川市商工会議所の会員企業の方々向けに各企業にあったDXの事例紹介から導入支援までをNTT東日本グループとしてサポートしております。今年は福島県内の各エリアにおいてもDXの推進をサポートしながら、地域の活性化につなげていけるよう取り組んでいく予定です。

 結びに、福島地区電友会の益々のご発展、会員の皆さまのご健康・ご多幸を心より祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

※ DX(デジタルトランスフォーメーション)= デジタル技術によって、ビジネスや社会、生活の形・スタイルを変える(Transformする)こと
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