新元号の「令和」の時代となって初めての正月を 迎えまして、会員の皆様、そしてご家族の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
 振り返りまして、平成の時代は東日本大震災を始めとして、全国至る所で地震、集中豪雨等が数多く発生したことから、非常に困難な時代であったように思います。

 「令和」の時代を迎えて、災害がなく、安全、安心な時代であってほしいと切望しておりますが、災害発生の要因となる地球温暖化の原因を創造している人間の身勝手な願いを自然は容易には叶えてはくれません。
 昨年の10月に上陸した台風19号により、福島県に於いても中通り、浜通りを中心に大きな被害を受けました。 台風による県内の犠牲者は、残念ながら最終的に33名にもなったそうですが、驚いたことに犠牲者の70%超の方々が、60才以上ので,更にその中でも、50%超の方々が自宅に待機していて犠牲になってしまい、その全ての方が65才以上の高齢者であったそうです。災害発生時における避難等の判断、行動は、普段からの地域の連携及び個々人の心構えにより差が出るのであろうと思いますが、昭和61年に発生した「8.5水害」を教訓として、高齢者の避難等を優先的に取り組んだ自治会等では、最悪の事態の回避につながったそうですが、逆に「8.5水害」で大きな被害を受けなかった地域に於いては、過去の経験、知見から、「まさか・だろう」の判断が先行したため、結果的に避難等が遅れて、最悪の事態となってしまった地域が多々あったそうです。
 いずれにしても、常日頃から、緊急持ち出し及び防災グッズの点検、自治体で発行している避難場所とハザードマップ等をしっかりと確認しておくことが肝要かと思います。

 次に明るい話題に移りますが、ご存知の通り、電友会本部では、毎年、地域のボランティア活動及び社会貢献活動に参画して頑張っている会員及びグループ等に対して、ボランティア活動賞を授与しておりますが、昨年の11月には、福島地区電友会の「食用廃油回収グループ」が栄えある賞を受賞致しました。
この活動は平成21年にスタートして早くも10年になりますが、具体的には会員の皆さんの各家庭及び市内の一般飲食店等から排出される食用廃油を回収して、二本松市のバイオディーゼル燃料化事業を営む知的障がい者支援施設「菊の里」に運搬後、最終的には、バイオディーゼル燃料として、福島市内を走る公共のバス燃料として活用して、地球温暖化防止事業の一助となっているものです。

 社会貢献活動は、電友会活動の基本方針の一つでもあります、今後共発展的に継続して行くために、会員の皆様の更なるご協力をお願いしまして、新年のご挨拶と致します。


           電友会だより 第51号 より (令和2年1月1日 発行)



謹賀新年

   年頭にあたって

福島地区電友会
会 長 斉藤 政夫